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浅草の忘年会は個室のお座敷で — 芸者衆とお座敷遊び、幇間という選択肢

浅草 都鳥のお座敷。屏風の前で芸者衆2名が扇を手に舞い、三味線に合わせてお客様が膳を前に見ている

公開日 2026年9月4日 最終更新日 2026年9月4日

今年の忘年会、どこにしようか——そう考え始めた幹事の方に、ご提案します。

都鳥(みやこどり)は、東京・浅草にある待合茶屋です。1950年の創業から、浅草の芸者衆を呼ぶお座敷の席をご用意してきました。お部屋はすべて完全個室。少人数から、23名様までの忘年会まで承っています。

予約サイトの宴会コースを見比べる作業に、そろそろ飽きてきた頃かもしれません。この記事では、芸者衆を呼ぶ忘年会がどういうものなのか、料金はいくらで、幹事は何を準備すればいいのかを、順にご説明します。

いつもの居酒屋の忘年会コースで終わらせたくない、という幹事の方へ

忘年会の会場探しは、たいてい予約サイトの検索から始まります。人数を入れて、日付を入れて、「個室あり」にチェックを入れる。出てくるお店の宴会コースは、どこも似た構成です。

そこで一度立ち止まると、いくつか気になることが出てきます。「個室あり」と書かれていても、実際には仕切りだけで、隣の団体の声がそのまま聞こえてくる。飲み放題の時間が来たら、次の団体と入れ替わり。どちらも、当日その場になるまで分からないのが幹事にとっては一番こわいところです。

夜の浅草 都鳥の入口。門扉の奥に灯りの入った看板と格子戸

もうひとつ。忘年会は、幹事が「盛り上げる」役を背負いがちな会です。乾杯の音頭を誰に頼むか、途中で何か余興を入れるか、締めは誰に。そこまで段取りして、当日は自分だけ最後まで気を張っている——そんな年もあったのではないでしょうか。

芸者衆を呼ぶお座敷は、その両方を引き受けます。お部屋は最初から最後まで貸切で、他の団体と一緒になることはありません。そして、その場を盛り上げるのは芸者衆の仕事です。幹事の方も、進行を気にせずご自分も一人の参加者としてお楽しみいただけます。

完全個室・貸切だから、社内の話も気兼ねなく

都鳥のお部屋は、3室すべてが完全個室です。仕切りで区切った半個室ではなく、襖を閉めれば独立したお座敷になります。ご予約いただいたお部屋は、その時間まるごとお使いいただけます。

忘年会では、話題が自然と社内のことに向かいます。今年の振り返り、来年の体制、人事の話。隣の席に誰かがいる場所では、声をひそめる場面が出てきます。個室のお座敷なら、その気遣いがいりません。

もうひとつ、幹事の方が気にされるのが時間です。予約サイトの宴会コースは、2時間で次の団体と入れ替わる設定が少なくありません。都鳥は、お時間の分だけお部屋をお使いいただく形です。夜の部は17時30分から20時の間で開始のお時間をお決めいただき、2時間または3時間のプランからお選びいただけます。

お部屋と人数

お部屋は3室です。ご人数に応じてご案内します。

都鳥の広間。畳の上に長いテーブルと椅子が並ぶ無人の座敷
お部屋しつらえご人数
花の部屋掘りごたつ1〜6名様
柳の部屋机・テーブル1〜8名様
広間3〜23名様

部署の少人数の集まりであれば花の部屋か柳の部屋、部門やチーム全体の忘年会でしたら広間、という目安です。掘りごたつのお部屋は、足を下ろして座れるので、長時間でも楽にお過ごしいただけます。正座が苦手な方がいらっしゃる場合は、ご予約の際にお伝えください。

表の人数はお部屋の定員です。ウェブからのご予約は2〜20名様で承っております。1名様、または21名様以上のお席はお電話にてご相談ください。23名様を超えるご人数は、日程によってお受けできる場合とできない場合があります。

料金の目安

都鳥の会席料理。朱塗りの膳に前菜と八寸が並ぶ

お一人あたりの目安(4名様以上)

4名様以上のお席は、お一人あたりの定額でご案内しています。夜の部のプランは3つです。

プランお一人(4名様以上)内容
夜2時間(会席つき)55,000円仕出しの会席と飲み放題つき。いちばん多くお選びいただいています
夜3時間70,000円会席と飲み放題つき。8名様以上におすすめしています
夜2時間(お食事なし)45,000円飲み放題とおつまみ。お食事は別の場所で、という会に

いずれのプランにも、芸者衆の玉代(出演料)が含まれています。お食事をグレードアップされる場合は、夜2時間の会席で +9,500円、夜3時間で +13,000円を、召し上がる人数分いただきます。

お子様がいらっしゃる場合、5歳から11歳のお子様はお一人あたりの半額、0歳から4歳のお子様は無料です。

少人数(2〜3名様)の貸切総額

2名様・3名様のお席は、お一人あたりではなく、お部屋を貸し切るお席料金としてご案内しています。

プラン2名様3名様
夜2時間(会席つき)170,000円210,000円
夜3時間220,000円270,000円
夜2時間(お食事なし)150,000円175,000円

少人数のお席でも、芸者衆は2名呼びます。理由は次の項でご説明します。

料金に含まれる芸者衆の人数

料金には、芸者衆の人数が含まれています。目安は、大人のご人数のおよそ半数です。6名様なら3名、10名様なら5名、という考え方です。

ただし、最少は2名です。理由は役割にあります。三味線と唄を担うのが地方(じかた)、舞を担うのが立方(たちかた)。この2つが揃わないと、お座敷の芸そのものが成り立ちません。ですから2名様のお席でも、芸者衆は2名呼びます。

もっと賑やかにしたい、という場合は人数を増やすこともできます。追加は1名につきプランごとの料金でご案内していますので、ご予約の際にご相談ください。上限は16名です。

ご人数が多いお席は、金額のご調整もできます。 ご予算がお決まりでしたら、その金額を添えてお問い合わせください。日程とご人数に合わせてご案内します。

ご祝儀について

お座敷では、お帰りの際に芸者衆へご祝儀をお渡しになるお客様がいらっしゃいます。これは決まりではなく、あくまで任意のものです。

金額をお尋ねいただくことが多いので目安をお伝えすると、芸者衆お一人につき3,000円から10,000円ほど、5,000円をお包みになる方が多いようです。ご用意されない方もいらっしゃいます。

より詳しい料金の組み立ては料金ページでもご案内しています。

忘年会のお席、日程だけでもご相談ください

人数が固まっていなくても構いません。ご希望の日時と人数をお送りいただければ、芸者衆の空きを確認して2営業日以内にご連絡します。この画面でお支払いは発生しません。

予約をリクエストする

忘年会当日の流れ ― 進行は芸者衆にお任せください

お座敷という時間そのものについてはお座敷のご案内もあわせてご覧ください。

幹事の方が一番気にされるのは、「間が持つだろうか」ではないでしょうか。お座敷では、そこは芸者衆の仕事です。

乾杯・お食事・ご歓談

お部屋にお入りいただき、芸者衆がご挨拶に伺います。乾杯のあと、お食事をお出ししながらのご歓談です。芸者衆はお席に付いて、お酌をしながらお話しします。

はじめてのお客様が多い会でも、話が途切れる心配はいりません。浅草の街のこと、季節のこと、芸者衆の稽古のこと。話題を出すのは、芸者衆が長年やってきたことです。

舞と唄

扇を広げて舞う浅草の芸者。後方に三味線の地方が控える

ご歓談がひと区切りしたところで、舞と唄をご覧いただきます。三味線と唄に合わせて、芸者が舞います。

お座敷の舞は、舞台の上のものとは距離が違います。畳の上、手を伸ばせば届く近さで舞いますから、扇の動きも、足の運びも、そのまま見えます。写真や動画は、舞の最中も含めていつでも撮っていただけます。

お座敷遊び

ご歓談と舞のあとは、お座敷遊びに移ります。ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところなので、このあとの「お座敷遊びで、忘年会がいちばん盛り上がる時間になる」で詳しくご説明します。

中締め・お開きのタイミング

お開きの15分ほど前に、芸者衆がその旨をそっとお知らせします。幹事の方が時計を気にしていなくても、進行は合わせます。

中締めのご挨拶を入れたい場合は、ご予約の際か当日の早い時間にお伝えください。そのタイミングでお声がけします。二次会に移られる場合、都鳥から浅草の街なかまでは歩いてすぐです。お帰りのお車が必要でしたら、お時間に合わせてお呼びします。

お座敷遊びで、忘年会がいちばん盛り上がる時間になる

金屏風の前で、芸者とお客様が赤い木の台をはさんでお座敷遊び「こんぴらふねふね」をしている

お座敷遊びは、芸者衆がその場でルールを説明します。覚えてお越しいただく必要はありません。

金毘羅船々(こんぴらふねふね) は、芸者と向かい合って座り、台の上の袴(はかま=杯を乗せる台)を交互に手で押さえる遊びです。相手が袴を持ち上げたら、こちらは何もない台に手を握って置く。単純なようで、音楽のテンポがだんだん速くなりますから、そう簡単にはいきません。負けた方が罰杯です。

金毘羅船々の実演です。台の上の袴を、音に合わせて交互に押さえます

とらとら は、屏風を挟んで相手が見えない状態で行うジャンケンのような遊びです。出す手は三つ。槍を構える和藤内、しゃがんで身構える虎、杖をつくお婆さん。虎はお婆さんに勝ち、お婆さんは息子である和藤内に勝ち、和藤内は虎に勝ちます。芸者が隣で一緒に踊ってくれますので、お客様がひとりで踊ることにはなりません。屏風の向こうが何を出しているかは、開けるまで分かりません。

女将が新人に「とらとら」を教えているところ。三すくみの関係が画面に出ます

投扇興(とうせんきょう) は、扇子を投げて的を落とす遊びです。扇子と的と台の落ち方の組み合わせに、源氏物語の巻名がついた銘があります。都鳥が使っているのは其扇琉(きせんりゅう)という流派の銘定表で、全41銘。投げ方は芸者が隣で教えます。

投扇興の実演。枕に当てると減点になります

負けた方が罰杯という形にすると、席順や肩書きはあまり関係なくなります。役職も年次も関係なく、その場では全員が同じ土俵に立つ。部長が新人に負けて盃を空ける、という場面が普通に起きます。罰杯にするかどうかは、その場で決めていただけます。社内の忘年会で、上下の垣根がいちばん低くなる時間が、ここです。

お座敷遊びについては、お座敷遊びで盛り上がるコツとは?で詳しくご紹介しています。

幇間(ほうかん)という選択肢

幇間は、お座敷を盛り上げる専門職です。太鼓持ち(たいこもち)とも呼ばれます。お客様と芸者衆のあいだに入って話を転がし、遊びを仕切り、場を温める役割を担います。

幇間は日本で唯一の男性芸者です。正式に活動しているのは今や浅草だけで、現在6名(女性の幇間もおります)。その幇間をお座敷に呼べるのも、浅草・都鳥ならではです。

幇間を呼ぶと、乾杯の音頭、余興の振り、話が途切れたときのつなぎ、締めの挨拶への持っていき方まで、進行を任せられます。幹事の方も、部署のみなさんと同じ側で座っていられます。

呼ぶ場合は0〜4名までお選びいただけます。席料は、そのプランの芸者衆を1名追加される場合と同額です(夜2時間 50,000円/夜3時間 70,000円)。御祝儀をご用意になる場合は、幇間の分も同様にお包みください。

幹事の準備チェックリスト

ご予約は早めに。 芸者衆はそれぞれ独立して仕事をしていますので、12月は特にお座敷が立て込みます。日程が決まった段階で一度ご相談いただくのが確実です。人数が固まっていなくても、日にちだけ押さえるご相談を承ります。

都鳥は平日のお座敷です。 土日祝日はお休みをいただいています(日程によってはご相談を承ります)。12月は平日の枠から先に埋まっていきますので、候補日を2つ3つお持ちいただくと決まりやすいです。

年内は12月25日ごろまでです。 年末年始はお休みをいただきます。年内のお座敷は12月25日以降の最初の土曜日の前日まで、新年は1月3日以降の最初の月曜日から。暦によって数日前後しますので、忘年会の日程は12月の第3週までを目安にお考えいただくと確実です。

ご予約はリクエストの形です。 フォームからご希望の日時・人数・プランをお送りいただいた時点では、まだお席は確定していません。芸者衆の空きを確認して、2営業日以内にこちらからご連絡します。この段階でお支払いは発生せず、クレジットカードのご登録も要りません。お支払いは当日です。

人数の確定は、直前でも調整できます。 増減のご連絡は、お早めにいただければ対応します。お部屋のご案内が変わる場合があるので、大きく増える見込みがあるときは早めにお知らせください。

ただし、人数が減る場合は、減った方の分にキャンセル規定の率がかかります(残る方の分にはかかりません)。規定は7日前まで無料、6日前から4日前が30%、3日前が50%、2日前が80%、前日と当日が100%です。社内の出欠が固まりにくい会でしたら、7日前を目安に一度ご確認いただくと確実です。

会社の経費でお支払いの場合。 請求書払いを承っています。インボイス(適格請求書)の発行にも対応しています。宛名・支払期日のご希望があれば、ご予約の際にお伝えください。社内の稟議に見積書が必要な場合も、お申しつけいただければお出しします。

お会計は別のお部屋で。 宴席で金額の話が出ると、そこだけ空気が変わります。ですからお支払いのやり取りは、中締めのあとに幹事の方だけお呼びして、別のお部屋でお願いしています。参加者の方が金額を目にすることはありません。

お食事の制限がある方がいらっしゃる場合。 都鳥は待合茶屋ですので、お料理は外の仕出しの職人にお願いしています。その方だけ別の献立に差し替えられます。アレルギー、苦手なもの、ベジタリアン、ハラールなど、ご予約の際にお知らせください。

服装。 会社の忘年会でしたら、そのままの服装でお越しいただけます。畳のお部屋ですので、脱ぎ履きしやすい靴だと楽です。

新年会にも、同じ個室お座敷で

都鳥の玄関に飾られた正月のしつらえ。紅白の扇と水引、橙

年内の日程が取りにくい場合、新年会という手もあります。

プランも流れも忘年会と同じです。むしろ松の内のお座敷には、お正月ならではの華やぎがあります。

新年の営業は、1月3日以降の最初の月曜日から。1月の中旬までは賑やかな時期が続きますので、こちらも日程はお早めにご相談ください。

忘年会・新年会のご相談、お気軽にどうぞ

日程がまだ決まっていなくても構いません。ご希望の日時と人数をお送りください。

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アクセス

昼の浅草 都鳥の建物正面。松の木と格子戸の玄関、白い表札

東京都台東区浅草3-23-10

都鳥は、浅草寺の北側にあります。各線の浅草駅から徒歩13分(都営浅草線は15分)、タクシーでしたら4分です。

道のりは、雷門から仲見世を抜けて、浅草寺の境内を通っていく形になります。境内を抜けきってから3分ほど。夜の浅草寺は昼間とまた違う静けさがありますので、少し早めにお着きになって歩いてこられるお客様が多いです。

足元が悪い日や、ご年配の方が参加される会でしたら、行きも帰りもタクシーが確実です。お帰りの車は、お開きの時間に合わせてこちらで手配します。

よくあるご質問

忘年会の予算はお一人あたりどれくらいですか。

4名様以上でしたら、夜2時間の会席つきプランでお一人55,000円、夜3時間で70,000円です。お食事なしのプラン(2時間・45,000円)もございます。いずれも芸者衆の玉代を含んだ金額です。

少人数の部署飲みでも、個室で忘年会はできますか。

できます。2名様からお受けしています。2名様・3名様のお席は、お一人あたりではなくお部屋の貸切料金でのご案内です(夜2時間の会席つきで2名様170,000円・3名様210,000円)。少人数でも芸者衆は2名呼びます。ウェブからのご予約は2〜20名様です。1名様のお席はお電話にてご相談ください。

貸切にできますか。他の団体のお客様と一緒になりませんか。

お部屋は3室とも完全個室で、ご予約いただいたお部屋はその時間まるごとお使いいただきます。他の団体と相席になることはありません。

芸者衆は忘年会でどんなことをしてくれるのですか。

お席に付いてお話しやお酌をし、舞と唄をご覧いただき、お座敷遊びでご一緒します。会の進行も引き受けますので、幹事の方が盛り上げ役を務める必要はありません。

会社の経費で支払えますか。請求書やインボイスは出ますか。

請求書払いを承っており、インボイス(適格請求書)も発行しています。社内の稟議用の見積書もお出しできます。

土曜や日曜に忘年会はできますか。

都鳥は土日祝日をお休みとしているため、平日のお席が基本です。日程によってはご相談を承りますので、土日しか集まれないという場合は一度お問い合わせください。

直前に人数が減った場合、キャンセル料はかかりますか。

減った方の分に規定の率がかかります。残る方の分にはかかりません。率は7日前まで無料、6日前から4日前が30%、3日前が50%、2日前が80%、前日と当日が100%です。日程の変更やお取り消しも同じ規定です。

忘年会と同じプランで新年会も予約できますか。

できます。プラン・お時間・流れはすべて同じです。1月も中旬まではお座敷が立て込みますので、お早めにご相談ください。

今年の忘年会、芸者衆を呼ぶという選択肢を

完全個室・貸切のお座敷で、進行は芸者衆にお任せください。ご希望の日時と人数をお送りください。

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河村悠太/Yuta Kawamura Third-generation proprietor
河村悠太。1950年から浅草でお座敷を営む待合茶屋 都鳥の三代目。母であり二代目女将の千景とともに、花柳界の内側から記事を執筆。芸事やしきたりに関する記事は女将 千景が監修している。都鳥は浅草見番に登録する芸者衆・幇間(正式に活動を続けるのは日本でここだけ)と日々お座敷を務め、掲載内容はすべてその実体験に基づく。

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