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秋の浅草イベント完全ガイド!酉の市から紅葉名所まで地元目線で紹介

浅草寺の宝蔵門。朱塗りの柱の間に「小舟町」の大提灯が下がり、左右に金の吊り灯籠が並ぶ

公開日 2025年9月4日 最終更新日 2026年9月3日

秋の浅草で押さえておきたいのは、大きく三つ。11月の酉の市、色づく紅葉の名所、そして月ごとの気候です。浅草で待合茶屋を営む私たち都鳥が、燈籠祭や金龍の舞といった秋の行事から、浅草寺・隅田公園など紅葉の名所5か所、月別の服装の目安までを地元の目でまとめました。日程は年によって動くので、出かける前に主催の発表をご確認ください。

1. 秋の浅草 観光の魅力と見どころ

夏の喧騒が引いた浅草には、散策向きの穏やかな空気が戻ってきます。朱色の伽藍に紅葉が重なる10月から11月は、一年でも街がいちばん絵になる季節。気候の落ち着いた時期に、歴史ある街並みをゆっくり歩けること——秋の浅草の値打ちは、突き詰めればこの一点です。

行事も続きます。浅草燈籠祭や金龍の舞、そして酉の市と、秋ならではの催しが毎年並びます。まずは気候と服装、季節ごとの歩き方を先に整理しておきましょう。

1.1 過ごしやすい気候と美しい景観

秋の浅草は空気が澄み、歩くのに気持ちのいい気温が続きます。秋晴れの空に映える朱色の本堂と五重塔。境内や隅田公園の木々が色づきはじめると、そのコントラストは一段と深まります。とりわけ隅田公園から望む紅葉と東京スカイツリーの取り合わせは、この時期だけの眺めです。

1.2 秋ならではのイベントと賑わい

秋の浅草は行事が切れ目なく続きます。10月には浅草寺で「金龍の舞」が奉演され、11月には商売繁盛を願う「酉の市」が鷲神社で開かれ、縁起物の熊手を求める人で境内が埋まります。革とものづくりの街・奥浅草を巡る「浅草エーラウンド」のような、地域発の催しもこの季節。浅草の活気を肌で感じるなら、秋はいい時期です。

1.3 秋の浅草 月別の楽しみ方と服装の目安

月ごとの気候の特徴と、それに合う服装の目安を表にまとめました。散策の計画にどうぞ。

平均気温(東京)楽しみ方のポイント服装の目安
9月約23℃~26℃残暑が残る日もありますが、朝晩は涼しくなり始め散策しやすくなります。比較的混雑が少ない時期でもあります。日中は半袖や薄手の長袖で十分ですが、朝晩の気温差に備えて羽織るものがあると安心です。
10月約17℃~20℃気候が安定した、絶好の観光シーズン。街歩きにもイベント参加にも向く時期です。長袖のシャツやブラウス、薄手のニットが快適です。日によってはジャケットやカーディガンが必要になります。
11月約11℃~13℃紅葉が見頃を迎え、街がいちばん色づく月。酉の市など大きな行事もこの時期に開かれます。セーターやジャケットに加え、日によっては薄手のコートが必要になります。ストールなどで温度調整するのがおすすめです。

1.4 秋の散策を快適にするためのポイント

秋の浅草は国内外からの観光客で混み合います。特に紅葉が見頃を迎える11月の週末と、イベントの開催日はかなりの人出。時間に融通が利くなら、平日の午前中が動きやすい時間帯です。浅草は石畳の道も多いので、靴は歩きやすいものを。それだけで一日の快適さがだいぶ変わります。

2. 秋の浅草イベントカレンダー

ここからは、秋の浅草の主な行事を開催順に見ていきます。歴史ある祭りから文化的な催しまで、この季節の浅草は選択肢に困りません。

※日程は年によって変わります。酉の市は例年11月の酉の日。その年の日程は鷲神社の公式サイトの発表をご確認ください。ほかの行事も、お出かけ前に主催の告知でご確認ください。

開催時期イベント名主な開催場所
10月上旬浅草燈籠祭浅草神社ほか周辺の通り
10月18日金龍の舞浅草寺境内
11月3日白鷺の舞浅草寺境内
11月(酉の日)酉の市鷲神社、長國寺

○ 浅草燈籠祭

秋の夜の浅草をやわらかく照らす「浅草燈籠祭」。例年10月上旬、浅草神社から花やしき通り、雷門柳小路、すしや通りにかけて、大小約300基の燈籠が日没から21時30分まで灯ります。一基ごとに絵や句の違う燈籠の連なりが、昼間の喧騒とは別の顔をこの街に与えてくれます。

○ 金龍の舞

浅草寺の山号「金龍山」の由来となった龍神をかたどる舞で、毎年10月18日の「菊供養会」に合わせて奉演されます。長さ約18メートル、重さ約88キロの金色の龍が、お囃子に合わせて頭上でうねる姿は迫力十分。浅草の信仰の深さがそのまま形になったような行事です。

3. 11月の風物詩 鷲神社の酉の市

晩秋の浅草でひときわ大きなにぎわいを見せるのが、例年11月の酉の日に開かれる鷲神社の「酉の市」です。江戸時代から続く、開運招福・商売繁盛の市。威勢のいい掛け声が飛び交う境内に、きらびやかな縁起熊手の店と露店がびっしりと並びます。鷲神社があるのは千束——浅草寺から北へ、私たち都鳥が店を構える観音裏を抜けた先です。この市がにぎわうと、浅草に冬が近づいてきます。

○ 酉の市の開催日程と時間

開催は例年11月の酉の日。年により二の酉・三の酉まで立つこともあります。詳しい日程と時間は公式サイトの発表をご確認ください。

○ 縁起熊手の買い方と楽しみ方

酉の市の名物は、福をかき集める縁起物の「熊手」です。境内には大小の熊手を商う店が軒を連ねます。初めは小さなものから求め、年ごとに大きなものへ買い替えていくのが習わしです。

買い方にも流儀があります。値段の交渉を楽しんだら、まけてもらった分をご祝儀として店に渡すのが粋な買い方。商談がまとまると威勢のいい手締めが打たれ、周りからも拍手が起こります。この空気ごと味わってこその酉の市です。

○ 屋台グルメと混雑情報

境内とその周辺には約750店もの露店が立ち、祭りを一層盛り上げます。定番の食べ歩きに加えて、酉の市の縁起物として知られる「切山椒」もこの市ならでは。温かいものを片手に歩けば、晩秋の夜風もごちそうのうちです。

日本一の賑わいといわれる酉の市は、終日混み合います。特に夕方から夜にかけての時間帯と、休日に重なる日は相当な人出。ゆっくり参拝や熊手選びをしたいなら、平日の日中か早朝が狙い目です。公共交通機関の利用が推奨されているので、時間に余裕を持って出かけてください。

4. 浅草の秋を彩る紅葉の名所5選

にぎやかな仲見世や寺社仏閣のイメージが強い浅草ですが、秋にはしっとりした彩りも見せてくれます。定番の名所から、喧騒を離れて静かに眺められる穴場まで、紅葉スポットを5つ選びました。

○ 浅草寺 境内の隠れた紅葉スポット

東京最古の寺・浅草寺では、本堂や五重塔の朱色と木々の紅葉の取り合わせが見事です。ゆっくり眺めるなら、弁天堂のある弁天山のあたりや、淡島堂近くのイチョウへ。参道の人波から少し外れるだけで、歴史的な建物と紅葉だけの静かな風景に出会えます。

項目情報
例年の見頃11月中旬~12月上旬
所在地東京都台東区浅草2-3-1
アクセス東武スカイツリーライン・東京メトロ銀座線・都営浅草線「浅草駅」より徒歩約5分

○ 隅田公園の紅葉とスカイツリーの絶景

隅田川沿いに広がる隅田公園は、春の桜だけでなく秋も見応えがあります。桜並木が「さくらもみじ」となって色づく川沿いの遊歩道。なんといっても東京スカイツリーと紅葉を一枚の写真に収められるのがここの強みです。秋晴れの日は、川風に当たりながらの散歩が気持ちいい場所です。

項目情報
例年の見頃11月中旬~12月上旬
所在地東京都台東区花川戸1-1、2-1、向島1,2,5
アクセス東武スカイツリーライン・東京メトロ銀座線・都営浅草線「浅草駅」より徒歩約5分

○ 伝法院庭園の特別公開情報

浅草寺の本坊・伝法院には、江戸時代初期に小堀遠州が作庭したと伝わる回遊式庭園があります。普段は非公開。秋に期間限定で特別公開される年があり、その時だけは都心と思えない静けさの中で紅葉を眺められます。池に映り込む紅葉は格別です。公開の有無と期間は、訪問前に必ず公式サイトで確認してください。

項目情報
例年の見頃11月下旬~12月上旬
所在地東京都台東区浅草2-3-1
アクセス東武スカイツリーライン・東京メトロ銀座線・都営浅草線「浅草駅」より徒歩約5分

○ 待乳山聖天の静寂に包まれる紅葉

浅草寺の支院・待乳山聖天は、喧騒から少し離れた小高い丘の上にあります。境内からは隅田川や東京スカイツリーも望め、大根と巾着がシンボルというユニークな寺としても知られる場所。静かに秋の深まりを感じながら歩きたい人に向いています。

項目情報
例年の見頃11月中旬~12月上旬
所在地東京都台東区浅草7-4-1
アクセス各線「浅草駅」より徒歩約10分

○ 牛嶋神社の歴史を感じる紅葉

隅田公園に隣接する牛嶋神社は、本所の総鎮守として古くから信仰を集めてきました。境内には体の悪いところと同じ場所を撫でると治るといわれる「撫で牛」が鎮座しています。秋にはご神木のイチョウが色づき、風格ある社殿に彩りを添えます。隅田公園から歩いて回れて東京スカイツリーにも近いので、散策ルートに組み込みやすい一社です。

項目情報
例年の見頃11月下旬~12月上旬
所在地東京都墨田区向島1-4-5
アクセス東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」より徒歩約3分

まとめ

秋の浅草の楽しみは、行事と紅葉の二本立てです。11月の酉の市では、威勢のいい掛け声と縁起熊手の市に下町の活気が凝縮されます。浅草寺や隅田公園、公開の年なら伝法院庭園——紅葉の見どころも徒歩圏に集まっています。気候が落ち着き、街が色づく秋。歩きやすい靴と羽織るものを一枚持って、浅草の一年でいちばん深みのある季節を歩いてみてください。

都鳥について

1950年の創業以来、都鳥では一貫して本格的な芸者遊びをご提供してまいりました。

業界歴55年以上の元芸者の女将がいるのは、浅草でも都鳥だけ。

本物の芸者文化を、どうぞ都鳥でご体験ください。

https://miyakodori-geisha.com/

酉の市の帰りに、紅葉を見たあとに
秋の浅草は行事が途切れません。熊手を提げた帰りも、色づいた道を歩いたあとも、まだ夜は残っています。
創業1950年の都鳥では、芸者衆を呼ぶお座敷をご用意しております。
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河村悠太/Yuta Kawamura Third-generation proprietor
河村悠太。1950年から浅草でお座敷を営む待合茶屋 都鳥の三代目。母であり二代目女将の千景とともに、花柳界の内側から記事を執筆。芸事やしきたりに関する記事は女将 千景が監修している。都鳥は浅草見番に登録する芸者衆・幇間(正式に活動を続けるのは日本でここだけ)と日々お座敷を務め、掲載内容はすべてその実体験に基づく。

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