お座敷遊びで盛り上がるコツとは?ルールと遊び方を解説~とらとら編~
4. もっと知りたい!とらとらの唄の歌詞と意味を解説
お座敷遊び「とらとら」をより深く楽しむためには、唄の歌詞とその意味を理解することが大切です。唄は単なる背景音楽ではなく、遊びの進行を促し、場の雰囲気を盛り上げる重要な要素となります。
4.1 「とらとら」の唄の基本的な歌詞
とらとらの唄は、遊ぶ二人が交互に歌いながら、屏風の陰でポーズを決めるタイミングを示しています。代表的な歌詞は以下の通りです。
千里走るよな藪(やぶ)の中を 皆さん覗いてごろうじませ
金の鉢巻きタスキ 和藤内がえんやらやと 捕らえし獣(けだもの)は
とらとーら とーらとら(手拍子 2回)
とらとーら とーらとら(手拍子 2回)
とらとーら とーらとら
~身体を屏風から出す~
4.2 唄が持つ意味と遊びとの連動性
とらとらの唄は、単に歌詞を歌うだけでなく、遊びの展開をスムーズにし、参加者全員が一体となって盛り上がるための重要な役割を担っています。
- リズムと一体感の創出: 唄の一定のリズムと「とらとら」という繰り返しの掛け声は、参加者の心を一つにし、お座敷全体の活気を高めます。芸者さんの歌声に合わせて踊ることで、自然と遊びの世界に引き込まれていきます。
- ポーズの示唆と心理戦: 各フレーズが特定の役柄(虎、和藤内、老婆)を想起させるため、次にどのポーズを出すかという心理戦をより面白くします。相手の出方を読みながら、最適なポーズを選ぶ戦略性が生まれます。
- 伝統文化の継承: とらとらの唄は、昔から続くこの伝統的なお座敷遊びの雰囲気を現代に伝える大切な要素です。唄を歌い、踊ることで、日本の豊かな文化を肌で感じることができます。
5. お座敷で最高に盛り上がる!とらとらを楽しむ3つのコツ
芸者さんと楽しむお座敷遊び「とらとら」は、ルールを覚えるだけでなく、いかに場を盛り上げるかが醍醐味です。ここでは、お客様がとらとらを最大限に楽しむための秘訣をご紹介いたします。
コツ1 恥ずかしがらずに役になりきって踊る
「とらとら」は、和藤内、老婆、虎という個性豊かな登場人物になりきって踊ることが、お座敷を盛り上げる最大のポイントです。恥ずかしがらずに、それぞれの役のポーズや表情を大胆に表現してみましょう。例えば、虎のポーズでは力強く、老婆のポーズではおどけた表情を見せるなど、思い切って演じることが大切です。
芸者さんもお客様がなりきってくださることで、より一層楽しんでいただけます。最初は少し照れくさいかもしれませんが、役に入り込むことで、普段とは違う自分を発見し、お座敷遊びの奥深さを体験できます。
コツ2 芸者さんの踊りや表情を真似てみる
芸者さんは、長年の稽古で培われた美しい踊りや、お客様を楽しませるための豊かな表情を持っています。とらとらを遊ぶ際には、ぜひ芸者さんの動きや表情をよく観察し、真似てみることをおすすめいたします。
特に、唄に合わせて屏風の裏でポーズを決める際のしぐさや、勝敗が決まった時の反応など、細部に注目してみましょう。真似ることで、芸者さんとの一体感が生まれ、より一層楽しいコミュニケーションが生まれます。
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「とらとら」はどこで体験できる?




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