お座敷遊びで盛り上がるコツとは?ルールと遊び方を解説~金毘羅船舟編~
宴会や接待を盛り上げるお座敷遊び「金毘羅船舟」。そのルールはご存じでしょうか。本記事では、初心者の方でもすぐに覚えられる基本ルールを動画を交えて分かりやすく解説いたします。ルールは単純ながら駆け引きが奥深く、知れば知るほど夢中になるはずです。粋な伝統文化でもある金毘羅船舟の遊び方をマスターし、お座敷でのひとときをより一層お楽しみください。
1. すぐにわかる!お座敷遊び「金毘羅船舟」の基本ルール
金毘羅船舟(こんぴらふねふね)は、日本の伝統的なお座敷遊びの一つです。歌に合わせて行うシンプルな動作と、一瞬の判断力が試されるゲーム性で、浅草などの花街で古くから親しまれてまいりました。ルールは非常に簡単で、初めての方でもすぐに覚えて芸者衆やご友人とともに楽しむことができます。ここでは、その基本的なルールをわかりやすく解説いたします。
1.1 用意するものは「お椀」と「台」だけ
金毘羅船舟を遊ぶためにご用意いただくものは、ごくわずかです。正式には「袴(はかま)」と呼ばれる物と、袴を置くための台を準備してます。お座敷遊びは基本的に宴席にある物で始められるように考えられているため、気軽にその場で始められます。
1.2 人の動作と勝ち負けの仕組み【一覧表】
遊び方は、歌に合わせて二人で交互に3つの動作を繰り返すだけです。交互に袴に対して出を出し合い、「パー(手のひらを開いて袴の上に置く)」か「その袴を取る」か「グー(袴がない状態の場合は台にグーで置く)」のどれかの動作をします。袴がある状態でグーを出したら負け、袴がない状態でパーで置いてしまったら負け、という単純明快な仕組みです。
〇 自分が「パー」の場合の勝ち負け
「パー」は、袴の上に手のひらを置く動作です。袴がそこにあればセーフですが、相手に取られて袴がなくなっていると負けになります。
| 自分の手 | 袴(お椀)の状態 | 勝ち負け |
|---|---|---|
| パー(置く) | ある | セーフ(相手の番へ) |
| パー(置く) | ない | 負け(空振り) |
〇 自分が「グー」の場合の勝ち負け
「グー」は、袴がない時に置く動作です。袴がすでにない状態ではセーフですが、袴がない状態で出すと負けになります。
| 自分の手 | 袴(お椀)の状態 | 勝ち負け |
|---|---|---|
| グー(置く) | ある | セーフ(相手の番へ) |
| グー(置く) | ない | 負け(ルール違反) |
1.3 負けた時のペナルティは?お酒が飲めなくても大丈夫?
お座敷遊びでは、負けた方が杯のお酒を飲み干すのが慣例となっております。しかし、これはあくまでも場を盛り上げるための一つの流儀です。お酒が苦手な方やお飲みになれない方でも、ご心配には及びません。お茶やソフトドリンクで代用したり、周りの方が「肩代わり」として代わりに飲んだりと、皆様が楽しめるように柔軟に対応するのがお座敷の粋な計らいです。勝負そのものよりも、芸者や半玉、仲間たちとその場の雰囲気を楽しむ心が何より大切です。
2. 【動画あり】金毘羅船舟の遊び方を流れで見てみよう
ルールを文章でご理解いただいた後は、実際の動きを映像でご覧いただくのが一番分かりやすいかと存じます。ここでは、金毘羅船舟の遊び方を動画で解説いたします。歌のリズムや手の動き、お座敷の雰囲気まで、映像を通して体感することで、より一層理解が深まります。
2.1 基本のスピードで挑戦
まずは、基本となる速さでの遊び方をご覧ください。金毘羅船舟の歌に合わせて、お椀に手を置いたり、取ったりする一連の動作がよく分かります。芸者や半玉と向かい合い、和やかな雰囲気で勝負が始まる様子は、お座敷遊びの入門として最適です。
歌の「しゅらしゅしゅしゅ」という歌詞と、手の動きを合わせるタイミングが重要な点です。最初はゆっくりとしたテンポですので、この動画を参考に、まずは正確な動作を覚えることから始めてみましょう。
2.2 だんだん速くなる上級編
金毘羅船舟の真の面白さは、徐々に速くなる歌のテンポにあります。こちらの上級編の動画では、息もつかせぬスピード感あふれる対決をご覧いただけます。
始めはゆっくりですが、回を重ねるごとに歌が速くなり、それに合わせて手の動きも俊敏さが求められます。一瞬の判断ミスが勝敗を分ける、スリリングな展開は、見ているだけでも手に汗握るものがあります。お座敷で宴席が最高潮に盛り上がる瞬間を、ぜひご覧ください。
1分23秒からゲームスタート
3. まとめ
金毘羅船舟のルールを動画を交え詳しく解説しました。このお座敷遊びが盛り上がる理由は、お椀と台だけという準備の手軽さと、シンプルなルールで歌と手拍子が生む一体感にあります。ルールは単純ですが、思わず夢中になることでしょう。花街で受け継がれてきた伝統の遊びで、心躍る時間をお過ごしください。
都鳥について
1950年の創業以来、都鳥では一貫して本格的な芸者遊びをご提供してまいりました。
芸者歴55年以上の元芸者の女将がいるのは、浅草でも都鳥だけ。
本物の芸者文化を、どうぞ都鳥でご体験ください。




この記事へのコメントはありません。